万年筆倉庫 - 蒔絵万年筆 -

始めは1本の万年筆でしたが15年たった今、気が付けば1万本以上のコレクションになりました。 ただ書くための道具ではなく、美術工芸品としても価値がある蒔絵万年筆の事を知ってもらいたい。

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「ウルトラ」と「スーパー500」

ウルトラスーパー1

ウルトラスーパー4
奥が昭和33年発売の「スーパー500」手前側が復刻版の「ウルトラ」

ウルトラスーパー3

パイロット社77周年記念万年筆「ウルトラ」である。
この万年筆は1958年(昭和33年)に発売した「スーパー500」の復刻版である。

■スーパー500とは
昭和33年に発売したスーパー500はウルトラスーパーと呼ばれ超の上に超がつくほど美しく、技術的にも画期的であると、高い評価を受けていた。
昭和33年といえば、長嶋茂雄が巨人軍に入団した年だ。また、東京タワーが建った年だ。
大卒の初任給が1万3,000円程度の時、スーパー500はなんと5,000円もしたのである。
そして製造本数が少なかった為、幻の万年筆とも言われています。

■復刻版「ウルトラ」は
オリジナル以上に凄い万年筆である。
定価60000円で発売したこの万年筆は、首軸・胴軸・キャップすべてが漆研ぎ出し仕上げで、装飾は14K金張りである。
当時パイロット社は、あまりにも凝り過ぎて作れば作るほど赤字となってしまうため、予定よりだいぶ少ない本数で生産打ち切りにしてしまったようである。 当然、予約していたのに品物が行き渡らなかった人もいたようだ。 実際に生産された本数は300本程度だと言われています。

■私は未使用のスーパー500と復刻版のウルトラを各数本ずつ所有している。
写真はスーパー500と復刻版をいっしょに撮影したものである。
奥がスーパー500で手前側が復刻版のウルトラである。
インク吸入部の違いはあれど、形状はほとんど同じである。
重さを量ってみた。 スーパー500・・・18グラム/ ウルトラ・・・31グラム

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パイロット75周年記念

75周年記念_1

75周年記念_2

パイロット社 創立75周年記念万年筆である。
この万年筆は1993年(平成5年)10月1日、限定7500本として発売された。
とても風格のある万年筆だ。 私は細字、中字をそれぞれ所有している。
ペン先は、金とロジュームのコンビネーションで雪を頂く富士山をイメージしたデザインだ。
また、軸・鞘はエボナイト材を一本一本削りだし、漆を塗り重ねて仕上げてあり、独特の手触り感がある。
クリップは、1930年代後半のパイロット社製品に多く使われていた菊座クリップである。
後に、発売されたカスタム845はこの75周年モデルを基本にし、同仕様で作られたとされている。

■余談だが
パイロット社は昔からパイロットの特徴でもある、"雨だれクリック"を採用している。
言いかえれば、雨だれクリップに長い間こだわっていたと言える。
しかし、最近の新商品をみると、そこへのこだわりは薄らいだように思える。
時代の流れだろうか。
個人的には、雨だれクリップより、この75周年記念に採用した菊座クリップの方が好きです。 私は1930年代後半の菊座クリップの万年筆を複数所有いているが、とてもおもむきがあって良い。

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「飛天」

飛天box
飛天


パイロット社 創立85周年記念万年筆「飛天」である。
この「飛天」は2003年10月1日、限定1000本として発売された。
シャレたデザインという事もあって、とても人気のある蒔絵万年筆だ。
スターリングシルバー台に青貝・金散し研ぎ出し蒔絵の技法で描かれている。
材質にスターリングシルバーを用いているので、空気に触れることによる酸化を防ぐ為ビニール袋に完全密封された状態で出荷された。
私は未開封のものと、開封したもの それぞれ所有している。

■説明書には以下の内容が書かれています
創立85周年記念万年筆は、薬師寺の「凍れる音楽」と形容される東塔(国宝)の水煙をモチーフにしています。東塔は730年に建造され、薬師寺で現在まで残った唯一の建築物です。
三重の塔ですが裳階が付いている為、一見六重の塔のように見えます。 
塔上の水煙は四枚の透かし彫り銅版からなり、四枚それぞれに水煙状の飛雲のなかで羽衣をなびかせた天人(飛翔する天人を飛天と言います)が三体、上中下に配置されています。
一番上の飛天は両手で蓮花の蕾のようなものを捧げ持っています。 中の飛天は散華の為の盤(華籠)を持ち、下の飛天は片膝を立てて跪き、横笛を吹いております。
星の煌く夜空のなかを天人達が散華、奏楽しながら天上世界から舞い降りてきて、仏や塔の供養を行うと考えた、いにしえの人々が思い描いた空間へと私たちは誘われて行きます。

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螺鈿 朱鷺(らでん とき)

朱鷺・螺鈿box   朱鷺・螺鈿


パイロット社90周年記念90本限定万年筆「朱鷺」は先に説明をしました。
今回の画像は「朱鷺」と同時(平成20年10月1日)に限定発売された「螺鈿 朱鷺」である。
実際私の手元に届いたのは12月初旬だったが。
限定本数は世界で900本、その内日本国内は700本である。
この「螺鈿 朱鷺」は、銀粉と螺鈿を施した研出蒔絵を用い波の上を飛ぶ朱鷺を表現しています。

説明書には以下の内容が書かれている。
■朱鷺(とき):学名ニッポニア ニッポン
「日本書紀」にも「桃花鳥(つき)」という名で記されている朱鷺は、その名の通り、わが国を代表する鳥でした。独特の淡い朱色を帯びた羽色は「とき色」と呼ばれ、日の光を浴びて黄金色に輝くさまはたとえようのない美しさであったとされています。
創立90周年記念限定万年筆は、この「朱鷺」をモチーフに製作されました。
これは企業として100周年に向けてさらなる飛躍を目指す思いを、蒼空に舞う朱鷺の飛翔に重ねたものです。
研出高蒔絵、卵殻、螺鈿など伝統技法を余すところなく駆使した90周年記念限定万年筆を末永くご愛用いただければ幸いです。

■余談だが
パイロット社は85周年記念に"飛翔する天人"「飛天」を1,000本限定発売した。
この時、思ったより売れ行きが良く、販売店ではあっという間に完売してしまったようだ。
この飛天は完売になった現在でも、欲しい方が多いようだ。
今回の「螺鈿 朱鷺」は、発売時と同時期 リーマンショックの影響で国内の経済状況が悪化。
そんな状況の中、12万6000円の万年筆など とんでもない。 と思うのが一般的だが、パイロット社の限定万年筆は売れ残る事はないんでしょうね。

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「四神」 漆黒・朱

四神セット

四神漆黒・朱  三者鼎立


パイロット社 創立80周年記念万年筆「雅シリーズ」として3本の蒔絵万年筆をそれぞれ税別80万円で発売したが、雅シリーズの他に1998年(平成10年)漆黒と朱の「四神」を1918本の限定本数で販売した。 こちらは税別8万円でした。 クリップまで色づけされており、重厚感と高級感を漂わせている。 なぜ限定本数が1918本かというと、パイロット社は1918年に創業したからだ。 パイロット社の周年記念は普通 創業年数が限定本数なのだが、1918本とは、ずいぶんと思い切ったものだ。 80周年記念であれば、本来ならば限定本数800本なのだが。 実はこの時、万年筆だけでなく漆塗りの3+1「四神」も限定販売している。

■四神(しじん)とは中国・朝鮮・日本において、天の四方の方角を司ると伝統的に信じられてきた神獣のことである。青竜(せいりゅう)・朱雀(すざく)・白虎(びゃっこ)・玄武(げんぶ)から成り、これは周天を4分割した四象に由来する。この万年筆「四神」はその名と通り、キャップには神獣が描かれている。

それと80周年記念として、「三者鼎立(さんしゃていりつ)」と記された鼎(かなえ)が社員、関係者に配られた。 このことはあまり知られていない。 ※くどいようだが、私はパイロットの社員でも親戚でもありません(キッパリ) パイロット社は社是にこの「三者鼎立」を掲げている。

■パイロット社の社是「三者鼎立」とは以下の通りである。
鼎(かなえ)には3本の足がある。どれかひとつが長く、あるいはどれかひとつが短くても転んでしまう。これは事業経営についても同じであり、使う者、売る者、造る者、三者のいずれが損し、いずれが得しても商売は成り立たない。
商品を造る者は売りひろめる人々の苦労を思いやり、また使う人達の不利不便に思いめぐらし、その上で自分の利益を考えなければならない。また売る人々は造る人達の考案の苦心、製作の努力をよく理解して販売に当たらなければならない。

※鼎(かなえ)・・・現在の鍋・釜の用に当てた、古代中国の金属製の器。
           ふつう3本の脚がついている。王侯の祭器や礼器とされたことから、
           のち王位の象徴となった。


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戦前の万年筆「サンエス」

SSSボックス

SSS1  SSS2

■「戦前のセーラー万年筆」に続いて「サンエス」も。

サンエスは、スワン、パイロットに並ぶ戦前の三大国産万年筆メーカーとして知られていた。
1913年(大正12年)細沼浅四郎は日本橋馬喰町に店を構え海外製品に引けを取らない万年筆作りに没頭。 
サンエス万年筆は国内のみならず、オーストラリア、インド、中国等の海外に輸出された。
箱書きに「世界に誇るサンエス万年筆」と書かれていることでも、その事が証明される。
サンエスのS.S.Sは「Sun:天に昇る朝日のごとく、Star:星中の明星と輝き、Sea:販路の広まり行く事大海のごとく」とされている。
「象が踏んでも大丈夫!」でおなじみサンスター文具、「歯磨」のサンスター。。。
社名の由来はサンエスと似てるかも。

製造された時期は先にアップした「戦前セーラー万年筆」と同じく物品税20%という事から昭和16年?17年の間であろう。 価格帯に「物品税2割込」が面白い。 内税表示である。
定価は税込み3円である。
興味深いのは、説明書に印刷されている住所、東京市大森區堤方町となっている。

■"東京市"についてを調べてみた。
その前に、東京府は1868年(慶応4年、明治元年)から1943年(昭和18年)までの間に存在していた日本の府県の一つである。現在の東京都の前身に当たる。
その中で東京市は東京府東部に1889年(明治22年)から1943年(昭和18年)までの間に存在していた市である。市域は現在の東京都区部(東京23区)に相当する。

この事から、このサンエスの万年筆が発売してから2年後に東京市から東京都になったことがわかる。

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戦前のセーラー万年筆

セーラー 箱

セーラー1   セーラー2

戦前のセーラー万年筆である。
発売当時の値札、物品税60銭を含め、3円60銭が巻かれており古さを物語っています。
未使用なため、本体はエボナイト材で造られていますが、全く色あせもない状態で保管されていました。


■この万年筆が販売された時期を時代背景から推察しよう。
昭和13年3月の「支那事変特別税法」の施行により、小売段階での10%課税が実施され、15年には、「物品税法」へ同じ税率が引き継がれ、16年に20%、18年に30%、19年には40%に順次引き上げられた。
この物品税法は戦後の昭和24年まで継続され、21年からは製造への課税となり40%、22年?24年は30%となり、24年12月の同法改正で税率0%、25年1月1日付で物品税撤廃となった。
値札に「20% 税 .60」と印刷されている。
上記の説明から、この商品は昭和16年?17年の間に売られていたことになる。
セーラー万年筆は1945(昭和20年)広島県呉市浜田町にあった工場が戦災により焼失することとなるが、この万年筆はその戦災の4年前に製造されたものである。
箱に説明書が入っているが「株式会社坂田製作所」と印刷されている。


■ここでセーラー万年筆について書いておこう。
セーラー万年筆は1911年(明治44年)2月11日広島県呉市稲荷町で「阪田製作所」として創業した。1932年に「セーラー万年筆阪田製作所」という名で株式会社となり、1960年に現在の社名「セーラー万年筆株式会社」に変更された。
その歴史は1905年(明治38年)創業者阪田久五郎と万年筆の出会いから始まった。
友人がイギリス土産に見せてくれた万年筆に激しい衝撃を受け、「万年筆というものを生まれて初めて見た時の心のときめきは、言葉で言い表せないほどだった」と後に語り、これが原点となり万年筆に生涯を捧げる事になった。
創業当時は、軸だけを作り、輸入されたペン先を取り付けて販売していました。
昭和4年頃、酸性インキに適した金属はどんなものか、研究を重ね試行錯誤の末、金を使用しペン先が二つに割れた金ペンを完成、昭和23年にはプラスチック射出成型で量産された日本の最初の万年筆(当時はエボナイトやセルロイドを使用していた万年筆が主流)、昭和33年には他社では自動吸入器式の開発が盛んだった中、カートリッジ万年筆を発売など数々の開発により現在まで躍進している。

■余談だが、海軍の"水兵"ちにちなんで「セーラー(sailor)」のブランドを使用した。
なおセーラーと並ぶパイロットは、向こうが水兵ならこちらは水先案内人で、ということでパイロット(pilot)のブランドを使用しはじめたと言われています。
始めはあくまでも商品(ブランド)名であった。
つまり、坂田製作所が製造した商品名"セーラー万年筆"であり、並木製作所が製造した商品名"パイロット万年筆"なのである。 その後それぞれの商品名が社名となった。

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でかいです

比較1比較2

大型万年筆、スタンダードタイプ、ショートタイプのサイズ比較をご覧ください。
パイロット社の蒔絵万年筆は絵に迫力を出す為、大型万年筆に描く事があります。
NAMIKIブランドのエンペラーコレクションシリーズはこの大型タイプです。
でかいでしょう。 50号のペン先もご覧の通りでかいです。
こんな大きな万年筆を旨ポケットに差して電車に乗ったら、変人だと思われますよね。
ちなみに一番上の漆塗りの万年筆「漆黒」は、8年前に買いました。

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「ピーコック」 国内15本限定

ピーコックBOX

ピーコック  ピーコック2

2005年9月15日にパイロット社がNAMIKIブランドとして限定販売した「ピーコック」です。
限定本数80本、その内日本国内では15本の限定万年筆です。
作者は佐藤真人さん。

軸部分に孔雀のモチーフを配し、高蒔絵+螺鈿の高度な技法を組み合わせ、羽根の一本一本を繊細なタッチで描き、大きく広げた孔雀の羽根の艶や風合いを存分に表現してあります。 キャップ部分の牡丹も研ぎ出し高蒔絵の技法にて製作してあり、NAMIKI限定品としての風格を感じさせます。

専用ボックスはフタ天板部分に木象嵌(もくぞうがん)で孔雀のモチーフを嵌め込んだ「箱根寄木細工」を組み込んでおり、日本の伝統工芸品と呼ぶに相応しい重厚な雰囲気をかもし出しています。

NAMIKI限定蒔絵万年筆は毎年発売されます。今までに「ひょうたんナマズ」「シャーク」「タツノオトシゴ」「フクロウ」「キングコブラ」「パンダ」等々が発売されました。
個人的な意見として、これまでのものは漫画チックなものが多く、好きになれませんでしたが、このピーコックは割とデザイン的に気に入った為、購入を決めました。
車が買えるぐらいの価格でした(笑)

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カエデに扇

カエデに扇     カエデに扇-ペン先


このダンヒルナミキ「カエデに扇」は1930年代に制作された女性用万年筆である。
扇に描かれている小花は女性用ならではの、かわいい絵柄です。
ペン先には 「DUNHILL LONDON 14CT NAMIKI 」と刻印されている。

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大型万年筆「雉(きじ)と桜」

雉と桜1
雉と桜2     雉と桜3

毎年パイロット社はNAMIKIコレクションとして国内・世界に向けて限定万年筆を発売している。
この商品は2006年の限定万年筆「Pheasant & SAKURA (雉と桜)」である。
世界で99本、日本国内31本の限定で販売され、プレス発表の際話題になった商品だ。
50号ペン先の大型万年筆である。
パイロット社ではこの時、始めて沈金技法による万年筆を発売した。 社内記事(PDF)→ココです
その後NAMIKIブランドとして沈金万年筆がシリーズ化されることとなるが、この「雉と桜」が第一号の沈金万年筆である。 そういう意味では価値がある1本ではないだろうか。
私は蒔絵以外あまり興味がなかったが、第一号の沈金万年筆という事で、購入を決めた。

作者は道上 正司である。

【沈金技法について】
「沈金」とは蝋色漆仕上げされた素地に特殊な彫刻刀により絵柄を彫り、その部分に金属の箔や粉を埋め製作する技法で、その作風は「繊密・繊細でありながら力強く立体的な表現力」が特徴となっている。 鳥の羽根の風合いや絵柄の表情をよりリアルに表現することでは、蒔絵をも凌駕する表現力があり、蒔絵と並び漆芸を代表する技法の一つである。

「沈金」は蒔絵技法と異なり「塗り」ではなく「彫り」の技法であるため、一度製作を始めると失敗しても修正が出来ず、いかなる失敗も許されません。 正に一彫一彫りが真剣勝負の技法と言える。

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大型万年筆「吉祥文」

吉祥文吉祥文2

大型万年筆「吉祥文」です。 50号のペン先は、とにかくデカイ。 私は同じものを2本所有しているので、あえて2本一緒に写真を撮りました。解りづらいかもしてませんが同じものでも色合い、絵柄が若干違います。(写真左) 当たり前ですが、手作りなのを証明できます。
「吉祥文」は吉祥図柄を金梨地に配した伝統的で豪華な蒔絵である。
たまに海外のオークションに出る事があるが、$6,000をくだらない。

作者は村田 百川 (むらた ひゃくせん)である。

村田百川


■余談だが
この吉祥文は漆黒地に蒔絵を施してある。
数年前に朱漆の吉祥文を銀座のヴィンテージ萬年筆専門店ユーロボックスで見せてもらったことがある。
朱漆の吉祥文は世界でこの一本だけだと言う話を今でも覚えている。かなりの高額だったので私は購入をとどまったが、今となっては買っておけばよかったと後悔している。

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白さぎ

白鷲1白鷲2

1970年代後半に制作された「白さぎ」です。
当時、パイロット社のカタログの中で最も高い部類に入る蒔絵万年筆である。
パイロット社の蒔絵万年筆としては珍しく赤を使用していない、とてもクールな絵柄だ。
製作本数が比較的少なく、入手することが困難な1本であろう。

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松悦作 「牡丹」

牡丹1牡丹2

1960年代の松悦作「牡丹」です。
松悦の"赤"の描き方はとても絶妙で、綺麗。
私の大好きな蒔絵師である。
あえて発売時の値札をつけて写真を撮った。
60年代当時の大卒初任給が2万6000円という事からすると15万円はとてつもなく高額だったと思う。
私が手に入れたのは3年位い前になるが、けっこう高かったと記憶している。

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スタイラス18k

Bloomsbury

スタイラス1スタイラス2


南青山の「書斎館」に入るとすぐ左のショーケースの中にこのスタイラスがで?んと展示してある。 それは復刻版であるが私の所有しているスタイラスはオリジナル版である。 復刻版でもかなり高額だと思うが。

パイロット社から1960年代後半に14kで5本1970年代に18kで5本だけ製造された限定万年筆である。 一般的な万年筆は20グラム前後であるが、このスタイラスは銀ムクのボディで作られている為、非常に重い。 量ってみると87gだ。

ロンドンのオークション会社「BLOOMSBURY」から定期的にカタログが郵送されるが、一番上の画像は2007年3月15日に開催された時のカタログである。
この時の出展されたものはペン先が14Kのものであるが、私の所有しているものは18kである。
このカタログの記述にあるが、別のオークション会社「BONHAMS」で2000年5月5日に私と同じタイプの18Kのスタイラスが出品され、10,350ポンドで落札された。と書いてある。
その当時のレートは1ポンド240円前後だったので、実に248万円である。

確かにオリジナルのスタイラスの現存数は僅かなので、高くなるのは理解できるが、これほどまでに高額で落札されるとは驚きである。

イギリスに2本、アメリカに2本、そして日本では私以外に所有している人を知らない。

【筆記具の原型「スタイラス」の由来】
物を書くという事の発明が如何に人類の大事業であったかは今更いうまでもないことですが、筆記具の歴史を紐解くと、それは古く紀元前のギリシャ・ローマ時代にさかのぼります。
インキのような液体で物を書く方法を知らなかった古代の人々は文字を剣のような尖ったものの先で蝋板(ろうばん)や木の葉の上に引っかいて書いていました。
これが筆記具の最初の原型といわれている「尖筆(せんぴつ)」で、ギリシャ語で"スタイラス"と名づけらた。
パイロット社がこれを作ったのは、単に"書く"為の筆記具としての現代の万年筆ではなく、古代筆記具の歴史を受けついだ、しかも"身を守る剣"として"御守り"としての御愛蔵品として製作した。と記されている。

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シルバーメダル

銀メダル1

銀メダル2

パイロット社の周年記念万年筆は創立65周年記念(1983年)からになるが、このシルバーメダルは創立35周年記念として昭和28年(1953年)に球技大会が行われ、その時に贈呈さてた記念メダルである。 
おそらく社内対抗だと思われるので、社員以外が持つことはほとんど無いだろう。
あえて磨いていないが、まぎれもなくシルバーで作られている。

※私は決して、パイロットの社員でも退職者でもありません。

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シガレットボックス


シガレットボックス2

憂喜和会記事2 憂喜和会記事1


昭和34年(1959年)10月15日パイロット社により全国の販売店代表者を集め「第五回パイロット憂喜和会全国定期総会」が行われた。
この2つの蒔絵シガレットボックスは、その時の記念品として、参加者に贈呈されたものである。
したがって市販されたもではない。

販売店向けに配布される その当時の「パイロットタイムス」に総会の模様が記載されているが、一切この贈呈品のことについて書かれていないため、はっきりしたことは言えないが、おそらく優秀販売店に対してのみに贈呈されたものと思われる。 5個程度ではないだろうか。

面白いのは、このような時の記念品は同じものを贈呈されるのが一般的だが、私が持っている2つは、ご覧の通り作者、絵柄が違う。
パイロット社の販売店に対する力の入れ方の大きさを感じる。

双鶴は飯田 光甫 作、楽鳥は古山 英 作である。

【憂喜和会(うきわかい)とは】
「憂いをともにし、喜び分かちあう」会の意で、これはパイロット社の商標である不沈の「浮輪」の意味と読みに通じる。
パイロット社と販売店が互いの経営発展のために、一心同体となって努力していこうという精神がある。
昭和30年10月パイロット憂喜和会全国連合会が結成された。

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■銀色をしているのに金ペン?

■銀色をしているペン先でも18金なのはなぜ?

現在発売されている万年筆のペン先は一般的に14金、18金、特殊合金があります。(セーラー万年筆では一部21金がありますが)
同じ14金、18金であっても金色をしているものばかりでなく、ロジウムメッキを施してあるものや、ホワイトゴールドのものがあり、それらは銀色です。
逆に安価な万年筆に用いられている特殊合金のペン先は金の含有量はゼロなのに金色をしています。
ですから、ペン先の「色」は金ペンかそうでないかを判断する基準ではないんです。
それでは何故、金色と銀色のペン先があるかというと、これは単純に本体の色とのバランスで決めているようです。
たとえば、クリップやその他の金具部の色が金色だと、たいがいペン先も金色で、銀色の金具のモデルはペン先も銀色を採用しています。


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■14金、18金?

■14金、18金の「14」「18」って何?

14金の「14」とは純金(24金)に対しての割合を示す数字で、言い替えれば24分の14の割合で金が入っているという意味です。
ペン先を見ていただくと、「14K」の刻印の他に「585」と刻まれています。 
これは金の含有量が24分の14、すなわち金が58.5%含まれているという印なんです。
18金であれば、24分の18ですから「750」と刻印が打ってあります。
当然、14金より18金の方が高価です。

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■なぜペン先に「金」を使うの?

■なぜペン先に「金」を使うの?

一般的に1万円以上の万年筆のペン先には金が使用されています。
金はさびたり、腐食したりしません。 万年筆のインクには酸が含まれているので、腐食しない「金」が使用されています。 
また、柔らかいので弾力性があり、しなやかな書き味が魅力です。

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