万年筆倉庫 - 蒔絵万年筆 -

始めは1本の万年筆でしたが15年たった今、気が付けば1万本以上のコレクションになりました。 ただ書くための道具ではなく、美術工芸品としても価値がある蒔絵万年筆の事を知ってもらいたい。

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プラチナ ペンダント型

ペンダント型

プラチナ社 スターリングシルバー製ペンダント型の万年筆である。
製造されたのは1975年であるが、全く古さを感じない。
女性がハンドバッグにこの万年筆を忍ばせ、手帳にササッと文字を書いたら、かっこいいですね。

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「浮世絵」と「将軍」

歌麿将軍


パイロット社 1990年代のスターリングシルバー「浮世絵」と「将軍」です。
これらはいかにも海外向けのデザインですね。
でかいペン先がとても印象的です。

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ヨハネ 福音書3章16節

ヨハネ福音書3章16節

パイロット社 1978年に制作された「カスタム スターリングシルバー」である。
ごらんの通りキャップ部には日本語、胴軸部に英語にて「ヨハネ 福音書3章16節」の1節が彫刻されている。 私は学がないのでこれ以上の説明はできません(~_~;)

日本語:「それ神はその獨子を賜ふほどに世を愛し給へり すべて彼を信ずる者の亡びずして、永遠の生命を得んためなり」

英語:"For God so loved the world, that he gave his only begotten Son, that whosoever believeth in him should not perish, but have everlasting life."

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勝彦作「鴛鴦(おしどり)」

鴛鴦  鴛鴦-Box

2007年(平成19年)パイロット社 Namikiブランドとして発売したエンペラーコレクション「鴛鴦(おしどり)」である。
この鴛鴦は私の大好きな絵柄の一つです。
もみじの赤と鴛鴦の緑・金・白。色のバランスがとても良い。
見ていると絵柄の中に引き込まれてしまうようだ。 制作者は浦出勝彦である。
パイロット社ではNamikiブランドとして、主に海外向けに"エンペラー コレクション" "ユカリロワイヤル コレクション" "ユカリ コレクション"等の蒔絵万年筆を発売している。 このNamikiブランドはどれを見てもうっとりするものばかりである。 正に芸術品と言えるだろう。
昔は国内向けにおいてもこのNamikiシリーズと同等の蒔絵万年筆をPilotブランドとして販売していた。 ところが現在Pilotブランドとして販売しているものは20万円の干支シリーズを除けば10万円、5万円、3万円、2万円と、割と安価なものだけである。 海外において、蒔絵万年筆は突出した人気があるので解らないこともないが、個人的意見として是非とも昔のようにPilotブランドとして国内向けに蒔絵万年筆を発売して欲しいと思っている。
1980年代のPilotブランド「鴛鴦」と比べて欲しい。

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ペンシース

ペンシース

私が普段使っているペンシースとパイロット レガンスです。
今まで色々なシースを買いましたが、今はこれに落ち着いています。
いたって構造は簡単。 袋になっていて紐でクルクル巻くだけです。
特注で造ってもらいましたが、もしかしたら同じようなものがあるかも知れませんね。
おもむろに紐をほどく時、なんとも言えない快感があります。

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千山作「桜山」

桜山1   桜山

パイロット社 1964年村山千山作 エリート500「桜山」です。
エリート500の蒔絵は珍しく、あまり出てこない。
インク注入部はノブフィラー式である。

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幾何学模様の蒔絵

幾何学模様-1    幾何学模様-2

パイロット社 1970年代の蒔絵万年筆です。
蒔絵万年筆は花鳥柄が多い。そんな中でこの幾何学模様の蒔絵は珍しい。

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プロフィット蒔絵「キクとキキョウ」

菊   菊2

セーラー社 大下香仙作 プロフィット蒔絵万年筆「キクとキキョウ」です。
おそらく10年ぐらい前に制作されたものだと思います。
割と安価ため、実用向きかもしれませんね。

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木軸黒檀高蒔絵「古代鳥」

古代鳥-1    古代鳥-2

セーラー社 1970年代の木軸黒檀高蒔絵「古代鳥」である。
一般的に万年筆のペン先は14金か18金であるが、この万年筆は23金である。
黒檀軸に蒔絵を施しているのもセーラーの特徴である。

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研出高蒔絵の製作工程





■研出高蒔絵の製作工程

漆や炭粉などで絵柄部分を盛り上げ、その上に漆で絵柄をつけ金粉を蒔き、さらに漆を塗った後、絵柄を研ぎ出します。このような工程を何度も繰り返すことにより、立体感を持たせ重厚に仕上げる最高級蒔絵技法です。 1本の蒔絵万年筆を仕上げるのに3ヶ月間も掛かる。

 

 

製作工程1space.jpg    製作工程2     space.jpg 製作工程3 

1 図案

 2 置目付(おきめつけ) 3 線描
図の通り紙に線描し、この紙の裏より漆線で描く。 

漆線のついた紙を塗り上がった面にあて、線を転写する。

 

〔線描〕転写した線に従い、漆で丁寧に線をかく。

    

〔粉蒔〕漆が乾かぬうちに、金・銀の丸粉をふるい落としながら蒔きつける。

    

〔粉固〕蒔きついた金・銀粉が飛ばないように淡い漆でおさえる。

space.jpg 

 

    
製作工程4  製作工程5  製作工程6 
4 地蒔 5 研出(とぎだし) 6 胴擦(どうずり)

〔地塗〕画面の広い部分を塗る。

 

木炭で全面の漆をすり落とし、金粉が表れるように研ぐ。

 

〔胴擦〕研ぎ上がった面を滑らかにするため、炭粉と水をつけて一回こする。

〔地蒔〕霞等の背景を表すため、金・銀の大丸粉または平目粉を蒔く。

   〔摺漆〕淡めた漆で全面を拭く(乾燥半日)

〔地固〕ばらまいた金・銀を散らさないように漆でおさえる。

   〔磨〕粉に油をつけて、綿でこすり光沢を出す。
〔盛込〕黒漆を画面全体に塗り、絵を包む。   〔摺漆〕、〔磨〕をくりかえす。

space.jpg

 

    
製作工程7  製作工程8  製作工程9 
7 下書 8 高上(たかあげ) 9 線描

〔下書〕研ぎ上がった面に表われた金線の上へ、絵の通り漆で平描きする。

〔高上〕炭粉で盛り上がった上に、高蒔絵漆で更に高く盛り上げる(乾燥二日)

〔線描〕盛り上がった箇所の上に漆で線を描く。

〔炭粉上〕平描の上へ、木炭の微粉を蒔き重ねる。

〔高研〕高く盛り上がった面を木炭で研いで凹凸をなくす。

〔粉蒔〕金・銀の丸粉を直に落としながら蒔きつける。

〔炭粉固〕蒔き重ねた炭粉を漆で淡く固める(乾燥半日)

〔地描〕絵の輪郭内を漆で平塗りする。

〔炭粉研〕盛り上がった炭粉の面を丁寧に研ぐ。

    

space.jpg

 

    
製作工程10  製作工程11  製作工程12 
10  摺漆(すりうるし) 11 毛打 12 磨

〔粉研〕絵の上を木炭で研ぐと金・銀粉が表われる。

 〔毛打〕立体面の上に模様を入れるため、淡描する。 〔摺漆〕漆の淡液で粉をおさえる。

〔摺漆〕表われた金・銀粉がはがれないように漆の淡液を塗る。

 

〔粉蒔〕漆描の模様の上に直ぐに金・銀粉を蒔きつける。

 〔粉磨〕金・銀粉に砥石粉と油をつけ指頭で磨き上げる。

〔粉磨〕砥石粉と油をつけ、なめし皮でこすり光沢を出す。

 〔粉研〕蒔をつけた金・銀を木炭で研ぎ光沢を与える。 〔摺漆〕漆で全面を拭く。
    〔磨〕粉に油をつけ、綿で綿密丁寧に最後のつやを出す。

 



金魚space.jpg 金魚2

 

1950年代 正春作:金魚

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蒔絵の技法

 

蒔絵万年筆は、一本の完成に数ヶ月を要し、製作の工程では数々の高度な技法が駆使されます。漆を塗り重ねるほど深みを増す色、照り映える金粉、銀粉。 そして絵柄にいきいきと表現される、磨きぬかれた美の世界。そこには、伝統を伝える匠の技があります。

 

 

研出高蒔絵

研出高蒔絵(とぎだしたかまきえ)
漆や炭粉などで絵柄部分を盛り上げ、その上に漆で絵柄をつけ金粉を蒔き、さらに漆を塗った後、絵柄を研ぎ出します。このような工程を何度も繰り返すことにより、立体感を持たせ重厚に仕上げる最高級蒔絵技法です。

研出平蒔絵 

研出平蒔絵(とぎだしひらまきえ)
呂色仕上げをした素材に金粉を蒔いたり絵柄をつけ、漆でその上を塗りつぶします。乾燥させた後、木炭で絵柄を研ぎ出す手法です。

平蒔絵  平蒔絵(ひらまきえ)
色漆、生漆で描いた絵柄の上に金粉を蒔き、乾燥させた後、漆を数回塗り重ね、固まったところに磨きをかけ光沢を出して仕上げます。
螺鈿 螺鈿(らでん)
夜光貝、蝶貝、あわびなどの貝殻の裏側を薄く剥いで小片とし、それを漆で塗り固め研ぎ出して仕上げます。
平文 平文(ひょうもん)
金、銀、錫などの小板を紋様状に切り、漆で貼り付けてその上を漆で塗り固め、木炭で研ぎ出して紋様を浮かび上がらせる手法です。
卵殻 卵殻(らんかく)
うずらなどの卵の殻を砕いて小片や粉末状にして、漆の面に貼りつけ、上塗りの後研ぎ出し、紋様をあらわす手法です。

 

 

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天皇即位記念蒔絵万年筆「鳳凰」

鳳凰-Box   

鳳凰 鳳凰2

パイロット社 天皇即位記念蒔絵万年筆「鳳凰」です。
平成の幕開けの翌年1990年(平成2年)11月に限定数1000本で発売されました。
蒔絵師は吉田久斎です。
未使用で3本所有していましたが海外の友人に譲ってしまい、現在は1本のみを有しています。

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NAMIKI Pen Collection case

NAMIKIケース  NAMIKIケース-2

蒔絵万年筆のケースのほとんどが、かなり大きな桐箱を採用している。
特に限定のモノは大きすぎて、保管に困る。 それに、いざ万年筆を手元で見ようとすると出すのに時間が掛かり、とても面倒くさい。 そこで私は、蒔絵万年筆のみ写真のケースで保管する事に決めた。
ご覧の通り「NAMIKI」オリジナルペンケースです。 ナミキブランドとして出している「エンペラーシリーズ」は大型万年筆なので、市販のケースに入れることは不可能です。 しかしこのNAMIKIケースには大型用(1段)と普通サイズ用(2段)があり、とても重宝している。
※国内では市販されていませんが、海外で$300位で販売していたと思います。

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My バッグ&手帳

マイバッグ     手帳


全く万年筆の話題ではないのですが、私のカバンと手帳です。
25年ぐらい使っていたカバンがくたびれたので、昨年買い替えました。 マチがけっこうあるので、書類も充分入ります。 Gaza(ガザ)というところのカバンで、割と柔らかい革を使用しています。
手帳とおそろいに見えますが、全く違うメーカーです。 カバンと手帳は毎日使うものですから、気に入ったものを使いたいですよね。 私は仕事でも、私用でも筆記具は複写書類以外、万年筆オンリーです。 てな訳で、手帳の文字も万年筆なのであります。

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パイロットタイムス

 パイロットタイムズ    スーパー印刷版

パイロット社の創業は1918年(大正7年)であるが、その翌々年の大正9年に取引店とのコミュニケーションを強める為「パイロットタイムス」を創刊している。このパイロットタイムスは日本におけるPR誌の先駆けとなったと言われている。
写真は昭和12年に発刊されたものである。 そして右側の画像は昭和30年代パイロットタイムスの印刷に使われた原版である。

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パイロット社 大正15年「絵葉書」

ハガキ1930年代

パイロット社1926年(大正15年)当時のポストカード(絵葉書)である。
写真にある大塚工場は昭和20年に戦災で焼失するまで、設備の充実と拡張を重ねながらパイロット社の生産・開発の基地として、世界的に優秀な製品を相次いで市場に送り出し、経営基盤確立に大いに寄与したとされている。

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パイロット社 「ポスター」

ポスター1   ポスター2

パイロット社の昔のポスター2点である。
左は1927年(昭和2年)のもので、右は1950年(昭和25年)のものである。
時代を感じるが、色合いがとてもシャレている。

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パイロット社「試用デー」

試用デーポスター   試用デー広告


パイロット社は新製品のPRと取引店の販売意欲を盛り上げるため、工夫をこらした営業活動を繰り広げていた。 その一つが大正14年5月にスタートした「試用デー販売」である。
夏季の閑散期の販売対策として、一定期間パイロット商品を使ってもらい、気に入ったら買ってもらう。 お店では店頭で試し書きをしてもらい、外商を持つ販売店では営業社員に高級筆記具をドッサリ入れた専用バッグを持たせ、お客様に出向いて万年筆を売りに歩く。 パイロット社は販売店に一定期間、高級筆記具を専用バッグごと貸し出すのである。 この「試用デー販売」を現在も行っている販売店があるようです。
ネットで簡単に品物が買える時代に、じっくり試してみて、納得してから物を買う。 そこには"買う楽しみ"がある。 ある意味、基本だと思うが。

写真左は昭和10年頃の試用デーのポスターである。 
右は昭和12年1月の「PILOT TIMES」に掲載されている販売店広告である。
"試用デー"の告知がされている。

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全ての購入者へ「伺い状」

お礼のハガキ

パイロット社は万年筆を購入した客に対し、万年筆を安心して使ってもらう為に顧客名を登録し、アフターサービスの向上を図っている。また、全ての万年筆に「万年筆品質保証書」を付けている。
この事は今に始まったことではなく、創業以来ずっと行っていた。
昔は現在よりももっと手厚く、購入してから1ヶ月、1年、3年、5年で「伺い状」を送っていた。 品質の苦情や感想を聞き、不良品は早々に修理や商品交換を行うと同時に、全国どこの取次店でも故障を修理できるようにした。 写真は、その当時のハガキである。 このハガキこそが"品質保証書"なのである。 これらは大正、昭和初期のハガキだが、住所が"東京市" "東京府"である事も興味深い。

【一文を紹介する】
『貴下が、パイロット万年筆を○○商店で御求めになりましてからかれこれ一ヶ月程になります。
萬一御気に召されぬ点は御座いますまいか、最初充分インキが全躰に浸み亘る迄若しくはペン先が御手に慣れる迄如何かと御案じ申して居ります。御不便の點がありましたら御遠慮なく御申聞けを願ひます。「ダイヤモンド」に次いでの硬度を有つたパイロット金ペンの尖端金属イリジウムは少なくとも半ヶ年以上一ヶ年位御使ひになりませぬと本當の書き味は出ません。
其の代わり一旦御使込みなされました上は、屹度永く貴下の御愛用を得ることと確く信じて居ります。 幸に御気に叶ひましたならば○○商店迄重而御用命を願ひます。』

■余談だが
今の時代、顧客満足度を上げるため、企業はさまざまな事を行っている。
ある企業では製品カタログに「顧客満足度1位獲得」などと印刷したりもしている。 はたして、1対1で顧客を満足させる行為を本当に行っているのだろうか。疑問である。 パイロット社が、この時代からこうした地道な企業努力を行っていたのには驚かされる。

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昭和天皇即位記念(限定リプロダクション)

裕仁天皇即位記念      裕仁天皇即位記念-2

1928年(昭和3年)11月、京都御所にて裕仁天皇(昭和天皇)の即位の大礼が行われた。
パイロット社はその年、天皇即位を記念して「御大典記念梨字万年筆」を4種類発売している。
梨地3本、蒔絵1本 4本セット33円
・梨地漆塗り 3種 S213G/P213G/S113G 各4円50銭(当時価格)
・瑞祥蒔絵付梨地 T113G 7円50銭(当時価格)

写真の万年筆は、1988年にリプロダクションとして限定販売された蒔絵万年筆です。
限定本数が極めて少ないので、あまり知られていない。
ご覧の通り、レバーフィラー式に見えるが、これはレプリカ。 実際はカートリッジ式である。

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