万年筆倉庫 - 蒔絵万年筆 -

始めは1本の万年筆でしたが15年たった今、気が付けば1万本以上のコレクションになりました。 ただ書くための道具ではなく、美術工芸品としても価値がある蒔絵万年筆の事を知ってもらいたい。

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本社落成記念「宝相華」

宝相華1

宝相華2

パイロット社は平成元年(1989年)社名をパイロット万年筆から「株式会社パイロット」に改称するともに本社を京橋から五反田へ移転した。 その時の本社移転記念として200本のみ製作された限定万年筆「宝相華」である。 作者は吉田久斎。 私は未使用品を2本所有しているが、製作本数が極端に少ないため今は入手困難だと思う。
※現在、パイロット社の本社は平成12年に再び京橋に移転した。 また、現在の社名は「株式会社パイロットコーポレーション」である。

説明書には以下が書かれている
■宝相華(ほうそうげ)
古来より永遠の営みを表すと言われる文様「宝相華」を、新社屋落成の記念とし当社が永年にわたってつちかった蒔絵の技法を駆使して限定謹製いたしました。
黒漆をベースに、金粉とホワイトゴールド粉を贅沢に用い、平蒔絵の技法で一本一本丹念に文様を描き上げました。
「宝相華」は、西域・インドに端を発する文様で、植物の「蕾」「花」「実」「葉」を図案化し、「過去」「現在」「未来」の永遠の相を表す文様と言われ、奈良時代から現代に伝承されています。
正倉院の御物や、平等院、中尊寺金色堂の内陣をはじめ、各時代の代表的工芸品にはこの文様が使われており、現代では文化勲章の中にも使われています。

■余談だが
この「宝相華」は本社移転記念という事なので、私は落成式の時に関係者のみに贈呈されたと思っていた。 ところが、そうではなく一般に売っていたようだ。 落成記念品を商品にするって、とても不思議な気がする。 しかもたったの200本。
■さらに、ペン先についてだが
パイロット社のペン先には製造番号(データコード)が刻印されている。 たとえば "H681"これは1981年6月に、平塚工場(H)で造られたという事だ。 頭の文字 「H」は平塚工場、「T」は東京工場(志村工場:現在は存在していない)である。
ところがこの「宝相華」だが、"H1.10.1"と刻印されている。数字の間に「.」がある。 これは平成元年10月1日の意味である。 パイロット社の創立記念日は10月1日ですが、おそらくこの万年筆だけがこのような刻印のされ方をしたのだと思う。
ちなみに現在、パイロット社では全ての万年筆を平塚工場で造っているので、「H」や「T」ではない。
現在パイロット社が発売している万年筆のペン先に刻印されている頭文字は「A」か「B」である。 「A」アメリカ?「B」ブラジル?、そうではない。 平塚工場ではペン先を溶接する際の溶接機を2台使っている。A機とB機だ。
つまり刻印の「A」「B」はA機で溶接すれば「A」、B機であれば「B」としている。 不良が出た際、ペン先を見ればA機、B機 どちらの溶接機を使ったかが判るようになっているそうだ。

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