万年筆倉庫 - 蒔絵万年筆 -

始めは1本の万年筆でしたが15年たった今、気が付けば1万本以上のコレクションになりました。 ただ書くための道具ではなく、美術工芸品としても価値がある蒔絵万年筆の事を知ってもらいたい。

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全ての購入者へ「伺い状」

お礼のハガキ

パイロット社は万年筆を購入した客に対し、万年筆を安心して使ってもらう為に顧客名を登録し、アフターサービスの向上を図っている。また、全ての万年筆に「万年筆品質保証書」を付けている。
この事は今に始まったことではなく、創業以来ずっと行っていた。
昔は現在よりももっと手厚く、購入してから1ヶ月、1年、3年、5年で「伺い状」を送っていた。 品質の苦情や感想を聞き、不良品は早々に修理や商品交換を行うと同時に、全国どこの取次店でも故障を修理できるようにした。 写真は、その当時のハガキである。 このハガキこそが"品質保証書"なのである。 これらは大正、昭和初期のハガキだが、住所が"東京市" "東京府"である事も興味深い。

【一文を紹介する】
『貴下が、パイロット万年筆を○○商店で御求めになりましてからかれこれ一ヶ月程になります。
萬一御気に召されぬ点は御座いますまいか、最初充分インキが全躰に浸み亘る迄若しくはペン先が御手に慣れる迄如何かと御案じ申して居ります。御不便の點がありましたら御遠慮なく御申聞けを願ひます。「ダイヤモンド」に次いでの硬度を有つたパイロット金ペンの尖端金属イリジウムは少なくとも半ヶ年以上一ヶ年位御使ひになりませぬと本當の書き味は出ません。
其の代わり一旦御使込みなされました上は、屹度永く貴下の御愛用を得ることと確く信じて居ります。 幸に御気に叶ひましたならば○○商店迄重而御用命を願ひます。』

■余談だが
今の時代、顧客満足度を上げるため、企業はさまざまな事を行っている。
ある企業では製品カタログに「顧客満足度1位獲得」などと印刷したりもしている。 はたして、1対1で顧客を満足させる行為を本当に行っているのだろうか。疑問である。 パイロット社が、この時代からこうした地道な企業努力を行っていたのには驚かされる。

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