万年筆倉庫 - 蒔絵万年筆 -

始めは1本の万年筆でしたが15年たった今、気が付けば1万本以上のコレクションになりました。 ただ書くための道具ではなく、美術工芸品としても価値がある蒔絵万年筆の事を知ってもらいたい。

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研出高蒔絵の製作工程





■研出高蒔絵の製作工程

漆や炭粉などで絵柄部分を盛り上げ、その上に漆で絵柄をつけ金粉を蒔き、さらに漆を塗った後、絵柄を研ぎ出します。このような工程を何度も繰り返すことにより、立体感を持たせ重厚に仕上げる最高級蒔絵技法です。 1本の蒔絵万年筆を仕上げるのに3ヶ月間も掛かる。

 

 

製作工程1space.jpg    製作工程2     space.jpg 製作工程3 

1 図案

 2 置目付(おきめつけ) 3 線描
図の通り紙に線描し、この紙の裏より漆線で描く。 

漆線のついた紙を塗り上がった面にあて、線を転写する。

 

〔線描〕転写した線に従い、漆で丁寧に線をかく。

    

〔粉蒔〕漆が乾かぬうちに、金・銀の丸粉をふるい落としながら蒔きつける。

    

〔粉固〕蒔きついた金・銀粉が飛ばないように淡い漆でおさえる。

space.jpg 

 

    
製作工程4  製作工程5  製作工程6 
4 地蒔 5 研出(とぎだし) 6 胴擦(どうずり)

〔地塗〕画面の広い部分を塗る。

 

木炭で全面の漆をすり落とし、金粉が表れるように研ぐ。

 

〔胴擦〕研ぎ上がった面を滑らかにするため、炭粉と水をつけて一回こする。

〔地蒔〕霞等の背景を表すため、金・銀の大丸粉または平目粉を蒔く。

   〔摺漆〕淡めた漆で全面を拭く(乾燥半日)

〔地固〕ばらまいた金・銀を散らさないように漆でおさえる。

   〔磨〕粉に油をつけて、綿でこすり光沢を出す。
〔盛込〕黒漆を画面全体に塗り、絵を包む。   〔摺漆〕、〔磨〕をくりかえす。

space.jpg

 

    
製作工程7  製作工程8  製作工程9 
7 下書 8 高上(たかあげ) 9 線描

〔下書〕研ぎ上がった面に表われた金線の上へ、絵の通り漆で平描きする。

〔高上〕炭粉で盛り上がった上に、高蒔絵漆で更に高く盛り上げる(乾燥二日)

〔線描〕盛り上がった箇所の上に漆で線を描く。

〔炭粉上〕平描の上へ、木炭の微粉を蒔き重ねる。

〔高研〕高く盛り上がった面を木炭で研いで凹凸をなくす。

〔粉蒔〕金・銀の丸粉を直に落としながら蒔きつける。

〔炭粉固〕蒔き重ねた炭粉を漆で淡く固める(乾燥半日)

〔地描〕絵の輪郭内を漆で平塗りする。

〔炭粉研〕盛り上がった炭粉の面を丁寧に研ぐ。

    

space.jpg

 

    
製作工程10  製作工程11  製作工程12 
10  摺漆(すりうるし) 11 毛打 12 磨

〔粉研〕絵の上を木炭で研ぐと金・銀粉が表われる。

 〔毛打〕立体面の上に模様を入れるため、淡描する。 〔摺漆〕漆の淡液で粉をおさえる。

〔摺漆〕表われた金・銀粉がはがれないように漆の淡液を塗る。

 

〔粉蒔〕漆描の模様の上に直ぐに金・銀粉を蒔きつける。

 〔粉磨〕金・銀粉に砥石粉と油をつけ指頭で磨き上げる。

〔粉磨〕砥石粉と油をつけ、なめし皮でこすり光沢を出す。

 〔粉研〕蒔をつけた金・銀を木炭で研ぎ光沢を与える。 〔摺漆〕漆で全面を拭く。
    〔磨〕粉に油をつけ、綿で綿密丁寧に最後のつやを出す。

 



金魚space.jpg 金魚2

 

1950年代 正春作:金魚

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コメント


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すばらしいですね

素晴らしいサイトになって来ましたね☆
文章も写真も素敵ですし、分かりやすい!

蒔絵というと、私には少し敷居が高いのですが、よしはるさんのブログを読んでいて、少し身近な存在に思えてきました。
勉強になります。

もしよろしければ、リンクさせて頂きたいのですが、ご検討ください。よろしくお願いします。

みーにゃ | URL | 2009-01-24(Sat)12:16 [編集]


Re: すばらしいですね

ありがとうございます。
かなりマニアックなサイトになっちゃってます(~_~;)

> もしよろしければ、リンクさせて頂きたいのですが、ご検討ください。よろしくお願いします。

"ご検討"なんてとんでもない。 大歓迎です。 こちらこそ宜しくです。

よしはる | URL | 2009-01-25(Sun)07:13 [編集]


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